自宅を売却したいと考えている時、不動産価値を少しでも高めたいと思うのは普通のことです。多くの人が考えるのは不動産鑑定を受けて正しい価格帯を知ることであり、正確な価値を知ると売る時の目安にもなります。この不動産鑑定では国家資格である不動産鑑定士が国の定める不動産鑑定評価基準と物件の条件を照らし合わせて価格を算定するのですが、これは不動産による査定とは異なります。相談すれば不動産で査定を行ってくれるため、これが正しい相場だと考えてしまう人も多いのですが、実は依頼する不動産によって基準が異なるため、結果には差が出ることに注意しなければなりません。実際に複数で査定をしてもらうと、結果が全く異なることもあります。それに対して不動産鑑定士に依頼すれば正確な情報を入手できますが、その分お金がかかります。
独学で不動産鑑定士の資格を取得する方法もあり、その場合は相当な努力が必要です。実務修習の修了考査の合格率は高いのですが、それ以外の合格率はかなり低いので、勉強しているうちにタイミングを逃してしまう恐れもあります。
自分で不動産価値を上げるポイントがいくつかあり、その中の5つを挙げてみるとまず最初に覚えておきたいのが、住宅履歴情報サービスに登録する方法です。住宅の設計や建築工事、アフターメンテナンス、改築工事等に関して全て記録され、客観的な価値が分かるようになります。購入後は修理や改修が行われた箇所の情報がとても重要になりますので、このサービスを重視する人は多いようです。
設備が古くなったら、リフォームをして価値を上げるのも有効です。特に傷みや汚れが目立つ箇所は、手を入れて綺麗な状態にすると印象が良くなります。リフォーム時には費用対効果をチェックして、より効果が高いと思われる箇所を行います。
リフォームができない場合には、掃除やクリーニングを実施しましょう。人は見た目で判断することが多いため、第一印象は大事です。庭がある場合には定期的な除草も忘れてはいけません。
条件面で立地や周辺の商業施設をアピールするのも良い方法です。暮らしやすい場所であることが価値を高める要因となります。これから新しい駅ができる等の情報も忘れずに記載します。
すぐにでもできることとして、綺麗に見せるためのコツをマスターしましょう。古い家であってもお手入れを続けていれば、それなりに綺麗に見えるはずです。日頃から使い方を気を付けることも有効です。