投資用物件として過去に購入をしたマンションの1室を所有していますが、10年以上にわたり入居率は90%を超えていたので、私にとっては十分に利益を齎す物件として運用してきました。管理会社と契約をしているので、基本的には家賃収入を確認するだけでしたが、経年劣化を起こし始めてからは、何かと修理費用が増えることになり、赤字にはなりませんが実質的な利回りは低くなっていたことは事実です。
そこでこの物件を売ることを希望するようになり、管理会社と話し合いを行った結果、入居者の離人においては近隣で同等の物件をいくつか提示したことと、引っ越し代を支払うことで決着することに成功しています。個人の持ち物や家具も家族数が多かったので引っ越し代が高くなりましたが、引越し先の物件までの距離は長くはないので負担を感じることもありませんでした。そもそもが契約上で更新手続きをするという項目を設けていなかったので、最初はトラブルになる可能性は否定できないことから不安を抱えていましたが、入居者側にとって良い条件を提案することができたので、結果的にはスムーズに空室にすることができました。敷金に対しても全ての額面の返金も行う条件を付けたことも成功した要因になった可能性もあります。
その後はステージング前に販売する下準備を行った内容があり、ネット上からヒントを得て、リフォームは全室のクロスの張替えだけに限定をし、後は水回りの設備を中心としてプロのハウスクリーニングの会社へと依頼しました。このハウスクリーニング会社ではユニットバスのカビを全て除去したことと、キッチンのシンク台のステンレス部分も美しい輝きを取り戻したこと、トイレと洗面台においては陶器に付着していた長年の汚れを全て綺麗にしてもらえたので、古い設備ではありますが見た目は新品に限りなく近い状態にできたことはメリットに感じました。
この段階でステージングでやるべきことはクリアすることができたので、後は管理会社の長いお付き合いをしている方と一緒に点検を済ませた上で、仲介用に必要な写真を何枚も撮影した上で販売をスタートさせています。この間に掛かった日数は10日程度になりましたが、管理会社と地元の各不動産会社に仲介してもらった結果は、1月が経過しようとしていたタイミングで購入者が見つかり、無事に目的を達成できました。良かった点はやはり離人の問題を上げることができ、入居者側に損害や迷惑を一切掛けない条件で交渉できたことが全てと考えています。